会長挨拶
謹啓
時下、日々ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。2023年8月に西田修会長が主催されました「第37回日本Shock学会学術集会」におきまして、日本Shock学会理事長を拝命致しました。皆様におかれましては、常日頃よりの御指導と御高配に熱く御礼を申し上げますと共に、さらなる日本Shock学会の発展のためにどうか今後も御指導と御高配を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。平澤博之前理事長が築かれました日本Shock学会の輝かしい伝統を引き継ぎ、敬愛する諸先輩方の御指導と御鞭撻を仰ぎながら、より一層の本学会の発展を来すべく微力ながらも全力を尽くす所存でございます。
来る2025年5月23日(金)、24日(土)に防衛本省の東隣にありますホテルグランドヒル市ヶ谷で「第39回日本Shock学会学術集会」を開催させて頂くことになりました。 歴史と伝統のある本学会の会長を拝命し、大変光栄であると共に身の引き締まる思いです。
皆さまがよく御存知のように、日本Shock学会は、専門性の枠を超えて救急や集中治療、麻酔科、外科等の医師やこれに関係する基礎研究者が集う学会で、敗血症性ショックや出血性ショック、神経原性ショック等の各種ショック病態や多臓器不全、外傷、熱傷、循環不全関連領域などに関して、病態メカニズムの解明と治療に向け独創的な研究を進め、最新の基礎的及び臨床的研究成果の議論を行う場として発展してきました。これからの日本は不安定な国際情勢に加えて大地震など大規模自然災害の脅威にも対処せねばならず、まさにこれまでの日本が誇る数々のショック研究の真価が問われるような時代を迎えようとしております。小生は、医師としての前半に外科、集中治療を専門とした臨床医学を学び、後半に侵襲学、免疫学を専門とした基礎医学を学んできました。この経験を踏まえ、本学会では基礎から臨床へ、理論から実践へと、これから来るであろう激動の時代をナビゲートできるようなショック研究に関する発表や討論をお願いしたいと考えております。
基調講演では、広く安全保障にかかわる第一級の専門家にして本邦の外傷外科の権威である先生をお呼びし、特別講演では、世界最先端のショック・集中治療研究の、その少し先を行くような実践的なショック・集中治療に関して新進気鋭の医学研究者から御講演を頂きます。御芳名、講演タイトルは公表が可能になり次第、紹介させて頂きます。
本学会の会長賞受賞者は2026年のラスベガスでの米国ショック学会(国際ショック学会を同時開催)で参加費免除の上、口頭発表して頂きます。基礎研究、臨床研究の素晴らしい演題応募をお待ちしております。本学会活性化の原動力とも言うべき一般演題に関しましても振るっての御応募をお待ちしております。
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